「いつか新築一戸建てのマイホームに住みたいな。」マイホームを夢見る状態から、いざ現実で家づくりに取りかかろうとするとき、1番に気になるのが、大分で家を建てるにはいくらお金がかかるのか?ではないでしょうか。
新築一戸建ての購入だけでなく、マイホームを手に入れようとする時、多くの人が感じるのがお金の不安。
実際にハイアスアンドカンパニー社の調べでも、マイホーム取得予定のある20代から40代の男女のうち88.9%が「不安に感じることがある」と回答したそうです。
この記事では、そもそもいくら出せば大分で新築一戸建ての注文住宅を建てることができるのか、大分で一軒家を建てるときの相場を建築費や坪単価から探っていきます。
目次
マイホーム取得の悩みのトップ5はお金の不安?
上記でも取り上げたハイアスアンドカンパニー社の20代から40代の人が持つマイホーム取得に関する悩みは以下の通りです。
- 1位 無理のない返済計画を立てられるかがわからない (59.3%)
- 2位 必要な自己資金を用意できるかがわからない (47.9%)
- 3位 将来の収入の見通しがたたない (38.4%)
- 4位有利な融資・ローンを選べるかわからない (35.4%)
- 5位 予算内で欲しい家が得られるかがわからない (31.6%)
実にトップ5全てがお金の不安に関することです。
1位 無理のない返済計画を立てられるかがわからない
住宅ローンは、35年など長期に渡って組むのが普通です。
住宅ローンを組む段階では返済計画を立てられても、将来のお子様の進学や、ご夫婦の転職など何が起こるか分かりません。
2位 必要な自己資金を用意できるかがわからない
住宅購入時に自己資金があると、住宅ローンの毎月返済額を抑えることができます。
しかし、家賃を支払いながら、将来の住宅新築に向けて自己資金を貯める続けるはそう簡単なことではありません。
3位 将来の収入の見通しがたたない
経済が成長し続けていた頃と比べて、これから先日本そのものの大きな経済成長は見込めず、将来の収入アップが見込めないばかりか、もしかしたら職を失ってしまうことになるかもしれません。
4位 有利な融資・ローンを選べるかわからない
住宅ローンにはさまざまな種類がありますが、どのローンが有利かどうかは借りる人の状況によって異なります。
条件の良いローンと悪いローンとでは大きな違いが生まれることも少なくないため、慎重に選ぶ必要があります。
5位 予算内で欲しい家が得られるかがわからない
あれもこれもと、住宅に欲しい要素を取り入れていくと価格はどんどん高くなっていきます。
予算内で優先順位をつけて、欲しい要素と価格とのバランスを取っていくことが大切です。
お金の悩み解決策
「1位 無理のない返済計画を立てられるかがわからない」や「3位 将来の収入の見通しがたたない」に関しては、不安があればファイナンシャルプランナーにライフプランを作成してもらうと良いでしょう。
「2位 必要な自己資金を用意できるかがわからない」に関しては、現在は自己資金0円でも建てられますし、低金利の続く昨今ではその方がお得になるケースもあります。
「4位 有利な融資・ローンを選べるかわからない」に関しては住宅会社の担当者か、ファイナンシャルプランナーに紹介してもらうのが一番です。
「5位 予算内で欲しい家が得られるかがわからない」に関しては、先に示した優先順位をつけながら進めるとともに、逐一見積もりを出してもらうよう気をつけると良いでしょう。
1位や3位の問題を解決するためのライフプラン作成に際しては、理想の住宅を建てるには予算がいくらくらい必要なのか知る必要がありますし、2位や4位に関しても住宅に関する予算の全体像が分からなければ話を進められません。
5位の予算に関してはもちろんそうなのですが、いずれにしてもお金の問題を解決するためには「注文住宅を建てるのにはいくらかかるのか」を把握しておく必要があります。
住宅金融支援機構で平均建築費を確認
注文住宅の住宅相場を調べるにあたり、住宅金融支援機構の「2016年度 フラット35利用調査」が活用できます。
大分の注文住宅 一戸あたりの建築費
フラット35利用者を調査した住宅金融支援機構の「2016年度 フラット35利用調査」によると、注文住宅の都道府県別平均建築費において、大分県の注文住宅 一戸あたりの建築費は3,059万円でした。
大分県の平均建築費は、47都道府県の内35位。全体の平均は3,312万円ですので、全体の平均から見ても低めの金額になっています。
大分で土地付き注文住宅に必要とした費用
次に、土地から購入した場合の注文住宅の建築費を見てみましょう。
住宅金融支援機構の2016年度の調査結果によると、大分県で土地付き注文住宅に必要とした費用の平均は3,528万円でした。
注文住宅の一戸あたりの建築費では35位だった大分県でしたが、土地付き注文住宅では23位と順位が上がっています。
また、大分の土地付き注文住宅に必要とした費用から注文住宅 一戸あたりの建築費をひくと、3,528万円-3,059万円=469万円となっています。
大分県で469万で土地を取得することは実際には難しいでしょう。
これは、建物だけの場合、土地代がかからない分、設備や性能にお金をかける人が多いことが予想されます。
大分で建てた注文住宅の坪単価
家づくりの情報収集をはじめるとチラシなどで目にすることになるのが坪単価という言葉。◯◯ホームが坪単価38万円、◯◯ハウスが坪単価45万円など、値ごろ感をはかる目安として使われています。
坪単価は、建築費用÷延床面積(坪=㎡×0.3025)という式で求められます。
ここで住宅金融支援機構の2016年度の調査結果を見てみると、大分県の注文住宅の一戸あたりの床面積は128.0㎡(38.72坪)となっています。
大分県の注文住宅 一戸あたりの建築費が3,059万円ですので、上の式に当てはめると、3,059万円÷38.72坪=79.00万円。
大分県の注文住宅の一戸あたりの平均坪単価は79.00万円だということができます。
坪単価79.00万円という金額は、ローコスト系分譲住宅のチラシなどと比較すると、かなり高く感じるかもしれませんが、快適な性能を備えた家を建てたり、こだわりを住まいに取り入れたりするためには、必要な坪単価といえるでしょう。
チラシやカタログの坪単価と本当の坪単価の違い
住宅メーカーのチラシやカタログの坪単価と実際に注文住宅を建てた際の坪単価は異なることは珍しいことではありません。
住宅メーカーのチラシやカタログに掲載されている坪単価はその価格にどこまで含める必要があるのかの決まりがないからです。
会社によっては消費税を抜いていたり、外部給排水工事など建物には直接関わらない「付帯工事」と呼ばれる費用を抜いたりして、坪単価を少しでも安く見せようとしている場合もあります。
このため、「本当の坪単価」はなかなか表に出てきません。
どうしても知りたければ、建てたい住宅会社に見積もりを作ってもらい、最終的な金額まで出してもらうか、実際にそこで建てた知人などに尋ねるなどして調べるようにしましょう。
大分の新築一戸建ての価格相場のまとめ
住宅金融支援機構のフラット35利用者調査による平均値では、
- 大分県の注文住宅 一戸あたりの建築費は、平均で3,059万円
- 大分県で土地付き注文住宅に必要とした費用は、平均で3,528万円
- 大分県の注文住宅の一戸あたりの坪単価は、平均で79.00万円
となりました。
この金額だったら払えそうだなという方は、お金の不安はひとまず解消して家づくりを進められますね!
逆にこの金額では払えるか不安だなというあなたは、現在の家計の見直しや将来の家計をシミュレーションすることで、安心して家づくりをはじめられるかもしれません。
でも、家計の見直しや将来のシミュレーションを自分でやるのは難しい…というあなたは、お金と住まいの専門家であるファイナンシャルプランナーや、資金計画から提案できる住宅メーカーに相談するのも良いでしょう。