注文住宅の工法や構造の価格帯やメリットデメリットを比較して把握しよう!

注文住宅に使われる木造軸組工法、ツーバイフォー工法、RC造(鉄筋コンクリート造)、鉄骨造、プレハブ工法、丸太組構法(ログハウス構造)について解説します。

住宅工法を理解することで、理想の住宅や土地に適している建て方がわかります。
住宅の工法や構造の特徴、流れを比較しメリットやデメリットを把握し最適な家づくりを見つけましょう!この記事は全国構造別の坪単価の相場と費用の計算方法も紹介しています。

  1. 注文住宅の相場を確認 全国構造別費用
    1. 2016年注文住宅の構造別坪単価相場
  2. 注文住宅の相場から費用を考える方法
    1. 東京都で30坪の木造住宅を建てる場合
  3. 木造軸組工法とは?
    1. 木造軸組工法の構造の特徴
    2. 木造軸組工法の設計の特徴
    3. 木造軸組工法のメリット
    4. 木造軸組工法のデメリット
    5. 木造軸組工法の流れ
  4. ツーバイフォー工法とは?
    1. ツーバイフォー工法の構造の特徴
    2. ツーバイフォー工法の設計の特徴
    3. ツーバイフォー工法のメリット
    4. ツーバイフォー工法のデメリット
    5. ツーバイフォー工法の流れ
  5. RC造(鉄筋コンクリート造)とは?
    1. RC造(鉄筋コンクリート造)の構造の特徴
    2. RC造(鉄筋コンクリート造)の設計の特徴
    3. RC造(鉄筋コンクリート造)の坪単価相場
    4. RC造(鉄筋コンクリート造)のメリット
    5. RC造(鉄筋コンクリート造)のデメリット
    6. RC造(鉄筋コンクリート造)の流れ
  6. 鉄骨造とは?
    1. 鉄骨造の構造の特徴
    2. 鉄骨造の設計の特徴
    3. 鉄骨造のメリット
    4. 鉄骨造のデメリット
    5. 鉄骨造の流れ
  7. プレハブ工法とは?
    1. プレハブ工法の構造の特徴
    2. プレハブ工法の設計の特徴
    3. プレハブ工法のメリット
    4. プレハブ工法のデメリット
    5. プレハブ工法の流れ
  8. 丸太組構法(ログハウス構造)とは?
    1. 丸太組構法(ログハウス構造)の構造の特徴
    2. 丸太組構法(ログハウス構造)の設計の特徴
    3. 丸太組構法(ログハウス構造)のメリット
    4. 丸太組構法(ログハウス構造)のデメリット
    5. 丸太組構法(ログハウス構造)の流れ
  9. まとめ

注文住宅の相場を確認 全国構造別費用

注文住宅の平均坪単価相場を都道府県別、構造別にまとめました。自分の住んでいる都道府県の平均坪単価がわかりますので注文住宅費用の目安になります。このデータは国土交通省統計調査報告住宅着工統計とフラット35利用者調査報告を元に作成しています。

2016年注文住宅の構造別坪単価相場

2016年の注文住宅の全国平均は65.4万円です。構造別に見てみると木造が54.9万円、鉄骨造が67.5万円、RC造(コンクリート造)が59.5万円となっています。

全体
(万円/坪)
木造
(万円/坪)
鉄骨造
(万円/坪)
RC造
(万円/坪)
延床面積
(坪)
総費用
(万円)
全国平均65.454.967.559.539.13,308
北海道58.853.258.539.241.63,116
青森県61.649.858.847.640.12,837
岩手県62.354.069.036.339.43,048
宮城県64.956.964.638.740.63,151
秋田県59.351.768.831.339.52,848
山形県58.053.959.550.643.73,328
福島県63.756.668.6118.840.63,280
茨城県54.853.850.348.338.83,186
栃木県59.754.962.530.938.43,112
群馬県58.253.655.943.837.72,982
埼玉県62.053.167.058.638.83,429
千葉県62.456.163.043.938.23,248
東京都96.058.6113.041.438.33,930
神奈川県72.257.078.934.938.53,657
新潟県59.154.160.555.140.83,125
富山県59.755.260.469.941.73,103
石川県63.855.070.745.339.93,118
福井県59.653.961.347.241.93,260
山梨県61.858.463.933.138.93,077
長野県66.960.266.547.539.23,153
岐阜県59.154.361.435.039.23,233
静岡県62.357.364.541.540.43,456
愛知県61.455.961.390.540.53,499
三重県60.558.758.434.838.13,194
滋賀県58.953.161.465.339.43,443
京都府69.855.881.148.638.13,394
大阪府61.352.260.959.340.53,598
兵庫県59.254.458.437.039.03,329
奈良県58.652.561.378.139.63,416
和歌山県57.252.659.027.738.43,264
鳥取県69.756.978.733.336.12,972
島根県61.257.059.255.534.22,514
岡山県59.859.456.449.337.93,165
広島県59.454.659.342.639.33,268
山口県65.556.660.346.937.33,221
徳島県61.051.665.941.339.02,999
香川県57.854.656.526.838.43,117
愛媛県55.553.551.751.635.82,757
高知県68.657.162.638.536.12,911
福岡県59.652.356.245.039.73,262
佐賀県53.450.953.443.940.63,148
長崎県56.351.754.548.639.13,076
熊本県56.051.758.421.137.62,997
大分県54.550.453.440.138.73,059
宮崎県51.246.044.037.334.42,632
鹿児島県54.149.451.627.834.52,675
沖縄県70.055.962.759.339.23,306

注文住宅の相場から費用を考える方法

注文住宅を建てる場合、建設予定都道府県と工法(構造)、建てる家の大きさ(延床面積)を考えておくとおおよその総費用を計算することができます。

東京都で30坪の木造住宅を建てる場合

上記表を使い、東京都で30坪の木造住宅にかかる費用を計算してみます。

①本体工事費用の計算方法

住宅面積(建てたい家の大きさ)×坪単価相場(上記表から入力)=本体工事費

30坪 × 58.6=1,784万円

②別途工事費用の計算方法

本体工事費に20%をかけることで別途工事費用を計算することができます。

本体工事費用(①)×20%=別途工事費用(②)

1,784万円×20%=356.8万円

③建築工事費用の計算方法

上記で計算した本体工事費用と別途工事費用をたすことで建築工事費用を計算することができます。

本体工事費用(①)+別途工事費用(②)=建築工事費用③

1,784万円+356.8万円=2,140.8万円

④諸費用の計算方法

建築工事費用に10%をかけることで諸費用を計算することができます。

建築工事費用(③)×10%=諸費用(④)

2,140.8万円×10%=214万円

⑤総費用の計算方法

建築工事費用に諸費用をたすことで総費用を計算することができます。

建築工事費用(③)+諸費用(④)=総費用(⑤)

2140.8万円+214万=2,354万円

ここまでは、工法や構造の費用面について紹介しました。ここからは工法や構造がどのようなものでどんなメリットやデメリットがあるのかを紹介します。

木造軸組工法とは?

木造軸組工法は日本の昔から行われてきた伝統的な木造建築工法です。在来工法と呼ばれています。柱や梁、筋かいなどの木材を組み上げていく工法で日本の8割がこの工法で建てられています。柱や壁を自由に動かすことができるので、間取りを自由に設計することができます。変形地や狭小地などにも最適な工法です。

筋かい(筋交い)とは?
筋交いとは、建物が地震の力でゆがまないようにする建材のことをいいます。壁に地震の力が加わったとき筋交いがあるとゆがみにくく、筋交いがないと歪んでしまいます。地震の力を緩める重要な役割を果たしています。

阪神大震災で昭和56年以前の古い住宅が倒壊したことで地震に弱いといわれていましたが、平成以降の建物はほとんど被害がなく現在の建築基準法に基いて建てることでほぼ倒壊しないといわれています。

工法としては難しい技術で、職人の腕によって差が生まれやすく、仕上がりや耐久性などの家の質に影響が出やすいです。
ここ近年では、プレカットという工場の機械で木材を加工する方法が増えてきており現場ではそれを組み立てるだけという状況になっています。そのため職人が木を切るということが少なくなり職人の腕の差の影響が少なくなってきています。

関連記事

2階建て4LDKの木造住宅、無垢の家を建てた人の体験談です。

木造軸組工法の構造の特徴

木造軸組工法は土台・通し柱・管柱・桁・棟・棟束・胴差・筋かいなどで構成されています。筋かいという斜めの材を入れることで耐震性を高めます。

(斜めの材が筋かい)

最近では筋かいを使わずに受け材を作り合板を張り付ける方法も増えており、構造用材料の選択肢が増えてきています。

木造軸組工法の設計の特徴

構造上の制限を受けにくく比較的自由な設計が可能です。
木造軸組工法はリフォームが行いやすい構造なので子どもの成長に合わせた間取りの変更も考えやすいです。

木造軸組工法のメリット

・柱や梁を自由に動かせるので設計や間取りの自由度が高い
・変形地や狭小地などの特殊な土地でも対応しやすい
・増築、改築がしやすい
・木造軸組工法を対応できる工務店が多く、施工会社を探しやすい

木造軸組工法のデメリット

・施工会社や職人の腕の影響が大きく仕上がりに差が出る
・高温多湿の地域ではシロアリや木材腐朽対策など木材を守る対策が必要

木造軸組工法の流れ

木造軸組工法で注文住宅を建てると、およそ4ヶ月から7ヶ月で住宅が完成します。

1ヶ月目〜1.5ヶ月目

・地縄張り
・水盛り
・遣り方(やりかた)
・基礎工事
・木材搬入

2ヶ月目〜3ヶ月目

・建て方、上棟式
・躯体工事
・屋根工事
・床下地工事
・外装サッシ取り付け
・防水シートや外装材、断熱材の取り付け
・内部配管工事
・内部配線工事

4ヶ月目〜6ヶ月目

・各職人による仕上げ
・工事本格開始
・内部下地工事
・塗装工事
・足場外し
・フローリング、タイル工事(床工事)
・内装工事
・内装建具工事
・家具工事
・カーペットや畳敷き込み
・照明、設備器具の設置
・竣工検査
・完成

ツーバイフォー工法とは?

ツーバイフォー工法は19世紀にアメリカで誕生した木造建築工法です。部材の断面が2インチ×4インチの大きさであることから2×4(ツーバイフォー)と名付けられました。

壁や床、天井の6面で建物を支える工法です。現在も北米の住宅で使われています。

柱を立てて家を作る木造軸組工法とは違い、ツーバイフォー工法はパネルを組み立てて家を作ります。まず木材で枠組を作り合板に貼り付けてパネル(壁)を作成します。それを何枚も繋ぎ合わせて箱のように組み上げて床や壁を作っていくのがツーバイフォー工法です。

ツーバイフォー工法の構造の特徴

ツーバイフォー工法の箱型構造は、地震の揺れや台風の風などをそれぞれの面に力を分散させて受けとめることができるので耐久性に優れています。
パネルを組み合わせるシンプルな構造なので、隙間が生まれにくく高い気密性と断熱性を備えています。構造材や施工方法が建築基準法で定められているので職人の腕による品質の差が少ないです。

ツーバイフォー工法の設計の特徴

窓の位置や大きさに制限があるため木造軸組工法鉄骨造よりは間取りの自由度が低いです。
壁同士でできているため動かすことができず完成後の増築、改築は難しいです。

ツーバイフォー工法のメリット

・耐震性に優れている
・気密性、断熱性、防火性が高い
・建築日数が短く、短期間で家が建つ
・施工会社や職人で品質の差がない

ツーバイフォー工法のデメリット

・増築、改築がしにくい
・大きな窓などの設計が難しい
・内部結露が起こりやすい
・高温多湿の地域ではシロアリや木材腐朽対策などが必要
・2階の音が1階に漏れやすい

ツーバイフォー工法の流れ

ツーバイフォー工法で注文住宅を建てると、およそ3ヶ月から5ヶ月で住宅が完成します。

1ヶ月目

・地縄張り
・水盛り
・遣り方(やりかた)
・基礎工事
・土台据え付け
・1階床枠組み
・1階壁建て起こし
・2階床枠組み
・2階壁建て起こし
・小屋組み

2ヶ月目

・上棟式
・屋根工事
・外装サッシ取り付け
・内部配管工事
・内部配線工事
・断熱材の取り付け
・内壁石膏ボード張り
・内壁仕上げ
・塗装工事

3ヶ月目

・内部工事
・外装工事
・内装建具工事
・家具工事
・カーペットや畳敷き込み
・照明、設備器具の設置
・完了検査
・完成

RC造(鉄筋コンクリート造)とは?

RC造(鉄筋コンクリート造)はマンションなどの集合住宅で使われている工法です。

柱、梁、壁、床を構成する鉄筋をまず作り、その周りを型枠で囲みその中にコンクリートを流し込んで固めて住宅を作っていきます。

木造住宅と比べ、圧縮力に強いコンクリートと引張力に強い鉄筋を使っているため耐久性が高いことが特徴です。

RC造(鉄筋コンクリート造)の構造の特徴

鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造です。
壁を厚く作ることができるので遮音性、断熱性に優れています。

RC造(鉄筋コンクリート造)の設計の特徴

型枠にそってコンクリートを流し込むので自由な形を作ることも可能です。
現場で施工するので狭小地でも住宅を建てることができます。
コンクリートの重量が重いため土地の地盤改良が必要な場合があります。

RC造(鉄筋コンクリート造)の坪単価相場

RC造で建てる注文住宅の相場は、坪単価100万円です。コンクリートで圧縮をすることと地盤改良にコストがかかるため坪単価は高めの傾向です。

RC造で建てる注文住宅は頑丈で設計の自由度が高いため高級感のある住宅を建てれることが特徴です。

RC造(鉄筋コンクリート造)のメリット

・耐久性が高い
・コンクリートは不燃材料であるため耐火性が高い
・断熱性、気密性、遮音性、耐震性が高い
・防火地域でも住宅を建てられる
・打ちっぱなしコンクリートの部屋を作ることもできる
・狭小地でも建てることができる

RC造(鉄筋コンクリート造)のデメリット

・建築費用が高い
・建築日数が長い
・建物の重力が重いので土地の地盤改良が必要になる場合がある
・高気密住宅のため結露が発生しやすい

RC造(鉄筋コンクリート造)の流れ

RC造(鉄筋コンクリート造)で注文住宅を建てると、およそ5ヶ月から7ヶ月で住宅が完成します。

1ヶ月目

・地縄張り
・水盛り
・遣り方(やりかた)
・杭工事
・基礎工事

2ヶ月目

・給排水工事
・捨てコンクリート打設
・基礎鉄筋の組み立て
・基礎コンクリートの打設
・土間コンクリートの打設

3ヶ月目

・壁筋、柱筋の組み立て
・配線工事
・2階 梁、床、階段の鉄筋組立て
・1階壁コンクリート打設
・2階、屋上躯体工事コンクリート工事
※マンションなどの複数階場合は柱、壁の鉄筋組立て、型枠組立て、梁、床の鉄筋組立て、コンクリート打設を階数分繰り返します。

4ヶ月目

・外装サッシ取り付け
・防水工事
・断熱工事
・内部木工事

5ヶ月目

・内装建具工事
・家具工事
・内部仕上げ
・電気工事
・照明、設備器具の設置
・完了検査
・完成

鉄骨造とは?

鉄骨造は大型のビルなどに使われている工法です。
柱や梁を鉄骨で作り溶接やボルトなどで接合して住宅を作っていきます。
とにかく寿命が長いことが特徴で、一番の敵は「サビ」。
鉄骨材は酸化しやすく錆びやすいので、鉄骨の周りを外壁材で囲ってサビない様にする必要があります。

鉄骨造の構造の特徴

柱や梁を鉄骨で組みたてた構造です。縦に細長い家でもバランスが取りやすい造りとなっています。リフォームをする場合は、建物を柱が全て支えているので壁の位置を自由に動かすことが可能です。

鉄骨造の設計の特徴

木造住宅と比べると、柱の間隔を広く取ることができます。大きな空間を作ることができるので間取りの自由度が高いです。
3階建て以上の家にも対応しやすいので狭小地でも広い床面積が作れる。

鉄骨造のメリット

・耐震性、耐久性が高い
・法定耐用年数が木造住宅に比べて長い
・火災保険料が安い
・遮音性が高い
・間取りの変更がしやすい

鉄骨造のデメリット

・耐熱性、耐火性が劣る
・基礎工事費が高いためコストが高い
・クレーンで組み立てをするため道路の狭い問での建築が難しい

なぜ鉄骨造の基礎工事費は高いといわれているのか?

鉄骨造の基礎工事費は木造の基礎工事費より高いといわれています。

鉄骨造の基礎工事費が高いのは、地面の中に地中梁という大きな「梁」が必要だからです。大きな梁を埋めるには大きく深い基礎が必要となります。

鉄骨造の柱と梁は、木造と比べ強度が高いのですが、その分基礎も大きくなります。木造の基礎では、鉄骨造ほど深く掘ることはありません。鉄骨造の基礎は大きく深いため、そのときに掘った土を処理する費用が発生するため基礎工事費が高くなります。

また基礎が大きいということは、鉄筋、コンクリートの量が多くなり職人の手間も増えるため人件費も発生します。

そのため、鉄骨造の基礎工事費は木造の基礎より高いといわれています。

鉄骨造の基礎工事費が高い理由は、

  • 基礎が大きい
  • 基礎が深い
  • 鉄筋が増えるため人件費が増える

からです。

鉄骨造の流れ

鉄骨造で注文住宅を建てると、およそ3ヶ月から5ヶ月で住宅が完成します。

1ヶ月目

・地縄張り
・水盛り
・遣り方(やりかた)
・基礎工事
・ベースコンクリート工事
・給排水工事
・鉄骨部材搬入

2ヶ月目

・鉄鋼建て方
・ボルト本締め
・2階床コンクリート工事
・屋根工事
・設備工事
・外部サッシ取り付け
・内部木工事
・外壁工事

3ヶ月目

・配線工事
・内部工事
・内装建具工事
・内装塗装

4ヶ月目

・内部仕上げ
・家具工事
・照明、設備器具の設置
・完了検査
・完成

プレハブ工法とは?

プレハブ工法は建物の部材をすべて工場で作り現場で組み立てる工法です。
施工がマニュアル化されていますので短期間で建築することができます。
すぐ建てられることから、地震や洪水などの災害時の仮設住宅や工事現場の仮設小屋などにも使われています。

プレハブ工法の構造の特徴

柱や梁、壁、ブレースなどで骨組みを構成されています。
工場で作られるため安く丈夫な家を作ることができます。

プレハブ工法の設計の特徴

設計に制限があるためほとんど同じデザインになります。
シンプルな作りが魅力です。

プレハブ工法のメリット

・部材を工場で用意するため品質が安定している
・短い日数で建築が可能
・建築費用が安い
・工期が短いので人件費が安くなり費用が安い

プレハブ工法のデメリット

・クレーンで組み立てをするため狭い道路に面した土地では建築が難しい
・間取りの自由度が低い
・耐久性、耐火性がそれほど高くない

プレハブ工法の流れ

プレハブ工法で注文住宅を建てると、およそ2ヶ月から3ヶ月で住宅が完成します。

1ヶ月目

・地縄張り
・水盛り
・遣り方(やりかた)
・基礎工事
・土台据え付け
・1階床枠組み
・1階壁建て起こし
・2階床枠組み
・2階壁建て起こし
・小屋組み

2ヶ月目

・上棟式
・屋根工事
・外装サッシ取り付け
・内部配管工事
・内部配線工事
・断熱材の取り付け
・内壁石膏ボード張り
・内壁仕上げ
・塗装工事

3ヶ月目

・内部工事
・外装工事
・内装建具工事
・家具工事
・カーペットや畳敷き込み
・照明、設備器具の設置
・完了検査
・完成

丸太組構法(ログハウス構造)とは?

丸太組構法は古くから世界各地で建てられている建築構法です。
交互に丸太を積み上げて家を作っていきます。調湿性能が高いので倉庫としても優れています。

住宅に使う木材を国内木材にするか海外木材にするかで工期に差が出ます。海外の木材を使う場合は、海外から木材を船で運ぶため日数と入港手続きに時間がかかります。

丸太組構法(ログハウス構造)の構造の特徴

基本的な構造は木造軸組工法と同じです。

丸太を重ねて壁を作っていきます。

丸太組構法(ログハウス構造)の設計の特徴

完成後の増築、改築は難しいです。
丸太を使っているので、収納スペースがすくないことが多いです。

丸太組構法(ログハウス構造)のメリット

・木の良さを感じることができる
・耐久性、耐震性に優れている
・調湿性が高い

丸太組構法(ログハウス構造)のデメリット

・建築日数が長い
・収納スペースが少ないことが多い
・圧迫感を感じることがある
・定期的な塗装が必要

丸太組構法(ログハウス構造)の流れ

丸太組構法で注文住宅を建てると、およそ3ヶ月から7ヶ月で住宅が完成します。

1ヶ月目

・基礎工事
・木材キット搬入
・土台据え付け
・ログ建て方
・床組み

2ヶ月目

・内部配管工事
・内部配線工事
・小屋組み
・丸太塗装工事
・屋根工事
・外装サッシ取り付け
・断熱材の取り付け
・電気、水道工事
・内装工事

3ヶ月目

・内装建具工事
・家具工事
・照明、設備器具の設置
・完了検査
・完成

まとめ

注文住宅の工法と構造について紹介しました。注文住宅の構造ごとにそれぞれ特徴がありメリットがあります。下記がそれぞれの工法の比較です。

項目耐震性法定
耐久年数
気密性設計
自由度
コスト工期
木造軸組工法鉄骨造22年4ヶ月~7ヶ月
ツーバイフォー工法22年3ヶ月~5ヶ月
RC造(鉄筋コンクリート造)47年5ヶ月~7ヶ月
鉄骨造34年3ヶ月~5ヶ月
プレハブ工法27年2ヶ月~3ヶ月
丸太組構法(ログハウス構造)22年3ヶ月~7ヶ月

それぞれの特徴を理解し自分の生活にあった家づくりをしましょう!

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