家の間取りで気を付けるべき6つの注意点

 

家づくりを始めるにあたって、間取りは全てプロに任せたいという方もいれば、折角の新築なので自分で細かく決めていきたいと言う方もいらっしゃるでしょう。

今回は、家の間取りを作るにあたって気を付けるべき6つの注意点についてお伝えします。

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間取りは自分で考えるべきか?プロに任せるべきか?

間取りを考えるにあたって、全てを設計のプロに任せたいという方もいるでしょう。

家は3回作ってやっとで理想の家づくりが出来ると言われるように難しいもので、下手に素人が口を出すより、間取りのプロに任せてしまった方が安心かもしれません。

しかし、出来る限りあなたも間取りを考えるか、もしくは建築士から提案された間取りをしっかりチェックする位の知識は持っておいた方が良いです。

何故かと言うと、住宅会社の営業マンや設計士は必ずしもあなたの要望を汲み取って間取りを作るだけの力があるわけではないからです。

  • 住宅会社の営業体制の問題

住宅会社に多い営業体制が、最初の打合せは営業マンが担当して、間取りを作ってもらう段階になると設計士が同席する、と言うものです。

最初の打ち合わせ(営業マンのみ)→間取りの打ち合わせ(営業マンと設計士)

この設計士ですが、まだあまり経験のない設計士が間取りを担当し、最終的なチェックを上席の設計士が行うという体制を取っている会社もあり、満足に要望を聞き取ってもらえない担当者であることもあります。

中には、営業マンが契約までのプランを担当することもあります。

営業マンの主な仕事は契約を取ること、ですから必ずしも充分な設計の力があるわけではありません。

もちろん、設計士にしろ営業マンにしろプロの提案を行ってくれるのであれば問題ありませんが、それだけの力を持っているかどうかを確認するためにも、今回ご紹介するような内容をきちんと理解しておくと良いでしょう。

  • 万人に共通する良い間取りはない

もう一つ、自分で間取りを考えたり、チェックしたり出来ると良い理由として「万人に共通する良い間取り」というものはないということが挙げられます。

例えば、「家事導線を優先したい」と考えていた場合、水廻りを北側の一ヶ所に固めてしまうと、洗濯機のあるフロアから物を干すスペース(バルコニーや庭)までの動線が遠くなってしまうということがあります。

もちろん、お金をかければ問題を解決できることも多いですが資金にも限りがあります。

この場合、洗濯機から物を干すスペースまでの距離を諦めるのか、毎日のことだから水廻りを北側にまとめることを辞めてリビング等の陽当りを諦めるのか、はたまたお金をかけて洗濯機から直接つながるサンルームを作るといったことを考えることができます。

これらのどの選択肢もメリットがあると同時にデメリットがあるためどれを選択するかは人によって異なるのです。

ここからは、間取りを考える、もしくはチェックするにあたってどのような点に気を付ければよいかお伝えします。

陽当りを考えた間取りのコツ

陽当りの良い家にしたい、という方は多いですが、家の中には陽当りの良い部屋もあれば、陽当りの悪い部屋も出てきます。

多くの場合、リビングは陽当りを良くして水廻りを陽当りの悪いところに集めることが多いですが、2階建ての2階部分に主寝室と子供部屋を配置するような間取りの場合、主寝室の陽当りを良くすると子供部屋の陽当りが悪くなる、ということが出てきます。このような場合、主寝室は寝るだけの部屋なので陽当りを諦めて子供部屋の陽当りを優先する、など優先順位をつける必要があります。

また、日当たりを良くしたいリビング等についても土地の形によってはそれが実現できないこともあります。住宅密集地で隣地ぎりぎりに家が建っているような場合1階部分はほとんど陽当りが悪いという場合にはリビングを2階に持ってくることも考えると良いでしょう。

  • 日当たりと外観について

日本の住宅の間取りは日当たりや家事導線を最初に考え、家の外観はその後に考えることが多く、特に北側に道路がついている土地だと窓が少なく、道路から見る家の外観が美しくない家も見られます。

住宅会社の営業マンや設計士も、最初から外観の話をする人は少なく、陽当りや家事導線の要望を満たした間取りが完成した後で、外観を考えることが多く、その優先順位は低くなっていることが多いです。

欧米からの輸入住宅の場合、道路から見える家の外観をファサードと言って美しく見せることにこだわる、という考え方もあります。

もちろん、あなたが陽当りや家事導線が1番大切で外観は2の次だ、というのであれば問題はありませんが、外観にこだわりたいのであれば最初にそのことを伝えるようにすると良いでしょう。

収納を考えた間取りについて

収納は特に女性であれば誰しも気にするポイントではないでしょうか。

一般的に、収納の量は全体の床面積の10%程度あると良い、とされています。例えば、120㎡の家であれば12㎡、およそ7畳分程度の収納です。

これはあくまでも目安なので少ないと感じる方もいれば多いと感じる方もいるでしょう。しかしそれよりも大切なのは、どこにどれだけの収納を配置するのかという問題です。

最近では各部屋に1畳程度のクローゼットを設けて、主寝室には2~3畳程度のウォークインクローゼットを設けることが多くなっています。その他、キッチンにはパントリーを設けたり、脱衣所には着替えやバスタオルを収納できるスペースを設けたりすると良いでしょう。

また、上記のような細かく収納を設ける考え方とは別に、皆で使える2~3畳程度の大きな収納を2~3ヶ所配置して、各部屋の収納スペースを最小限にすることで空間を有効活用する方法もあります。

いずれにせよ、毎日の生活の中で必要なものがどこにあると生活しやすいか、また扇風機やひな人形、クリスマスツリーなど普段は使わないけど場所を取るものの収納はどうするのかといった事を良く考えておくと良いでしょう。

視線や音を考えた間取りについて

日当たりや家事導線、収納等に気を取られて忘れてしまいがちなのが、視線や音についてです。

奥様が日中過ごすことの多いキッチンから、子ども達が過ごすことの多いダイニングやリビングは良く見ることができるかどうか、といった点や、逆に外から見てキッチンの中が見えてしまうような間取りだとお客様を呼び辛いという方もいらっしゃるでしょう。

お客様の多い家であればリビングでお客様をもてなしている間、リビングを通らずに洗濯物を干したり、その他の家事が出来たりできると良いかもしれません。

音に関して言うと、2階建てのリビング部分に大きな吹き抜けのある家であれば1階にいながら2階にいる子供達の存在を感じることが出来ます。一方、トイレやお風呂を寝室の近くに配置すると、夜中利用する音で目が覚めてしまったり、玄関や客間に近いと日中でも使いづらくなったりしてしまいます。

耐震性や断熱性を考えた間取りについて

最近ではほとんどの住宅会社で耐震性や断熱性、気密性の高い住宅が採用されていますが、こうした機能面にこだわりたい方は素材にこだわるだけでは充分でなく、間取りについても気を付ける必要があります。

建物の耐震性は正方形に近い方が高く、でこぼこしてしまうとそれだけ地震に弱くなります。また、1階の柱と2階の柱が重なっていたり、壁が多かったりすると耐震性を高めることができます。

地震の強さを表す数値として耐震等級1~3といった指標がありますが、気になる方は耐震等級だけでなくこうした点も気を付けてみると良いでしょう。

また、断熱性や気密性の高い住宅にして快適に過ごしたいのであれば家の中の温度の動きについても意識すると良いでしょう。

暖かい空気は上に上がるため、吹き抜けの大きな住宅だと暖房をつけても足の方が寒く感じてしまうかもしれません。この場合、シーリングファンを付けて空気が部屋全体に行きわたるようにしたり、長く過ごすことの多いリビング部分には床暖房をつけて床から温めたりしても良いでしょう。

  • 風の流れにも気を付けよう

間取りを考えるにあたり、家の中を通り抜ける風を上手に利用するための窓の配置にも気を付ける必要があります。

家の中に効率的に風を取り入れるためには、風が入ってくる窓と風が抜ける窓の2つの配置が大切で、これらの窓が一直線に対面している必要があります。

これだけで気持ちの良い風を家の中に取り入れることができますが、低い位置に風が入ってくる窓を設け、高い位置に風が抜ける窓を作ることで冷たい空気を取り込み、温まった空気を抜く効果を生み出すこともできます。

最近では気密性断熱性の高い住宅が多く、年中窓を閉めっぱなしでも快適に過ごせるのですが、天気の良い日には家の中に気持ちの良い風を取り入れられるとより快適に過ごせるでしょう。

家相を考えた間取りについて

最近では家相を気にする人も少なくなっていますが、夫婦どちらかのご両親の内に家相を気にする方がいる等、気を付けて置いて損はないでしょう。

家相について知らない方もいらっしゃるかと思いますが、家相は風水のようなもので、土地や家の間取りによって運勢を見る占いの1種です。日本の家相では主に建物の向きや室内の設備の方位で吉凶を占います。

家相に詳しくない方でも、玄関は何となく東側に持ってくる方が多いのではないでしょうか。また、仏壇については南側や東側等縁起の良い方向を向かせる事や、仏壇の2階に当たる部分は踏まない等にも気を付けた方が無難です。

  • 家相の簡単なポイント

ここでは、家相について気を付けておくべき簡単なポイントをお伝えします。まず、家相においては三所に三備を設けてはいけないと言われています。三所とは、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)、宅心(建物中央)のことで、三備とはトイレ、キッチン、玄関のことです。

特に気を付けるべきなのが、玄関の位置ですがトイレやキッチンについては北東や南西に配置しまっているものも少なくなく、そこまで気にしない方が多いのが現状です。

また、建物中央にトイレやキッチン、玄関が来ることは珍しいですが間取りにこだわったあまり家相にまで気が回らず、運気の悪い家になってしまうと残念ですよね。

家相については気にする人の方が少数派ですが、少しでも気になるようであれば上記のポイントには気を付けて見てはいかがでしょうか。

まとめ

家の間取りは住宅会社に行けば担当の営業マンや設計士が要望に沿って作ってくれますが、その力が充分でないこともありますし、そもそもあなたの要望がしっかり定まっていなければそれを伝えることもできません。

今回お伝えしたこと全てを覚える必要はありませんが、可能な範囲で自分で間取りを考えたり、チェックしたりできるよう少しずつ知識をつけていくと良いでしょう。