注文住宅で間取りを決めるコツ|生活スタイルにあう間取りで快適な暮らし

2020年06月23日更新

注文住宅の間取りとは、自分が希望した設計で建てる家の間取りのことです。自分で間取りを決めて注文住宅を建てるためには、さまざまなことを考慮しなければなりません。この記事では、注文住宅を建てたいと考えている人に向け、間取りを決めるときのポイントやコツ、注意点について解説します。生活スタイルにあった、すてきな間取りの家を建てるための参考にしてください。

注文住宅とは?

注文住宅とは、建設済みで販売されている住宅ではなく、希望や予算にあわせて自由に設計して建てる、オーダーメイドの住宅です。間取りや内容、設備などに自分たちの好みを取り入れて、こだわりや個性を反映した家づくりが実現できます。

注文住宅で間取りを決める際に考えるべきこと

ここでは、実際に注文住宅の間取りを決めるときに考えるべきことを解説します。

家族の要望

家は、家族が長く暮らしていく場所です。そのため、注文住宅を建てる際は、家族全員の希望を、リストアップするところから始めましょう。そのなかで話し合い、優先順位を決めます。意見や要望がまとまらない場合は、妥協案を考えながら話し合いを進めてください。

将来も含めた家族構成

広さや間取りを決めるときは、家族構成が大きく影響します。しかし、ライフスタイルが変わることも含めて、将来どのように暮らすかも考えなければいけません。子ども部屋の数や居間の広さ、親と同居する可能性、自分たちが高齢になったときの暮らし方など、現在の状況だけではなく、将来のことも考えて決めましょう。

立地や方角

家を建てる場所が、どのような環境であるかによって、間取りの考え方は変わります。生活道路に面している場合は、外から丸見えにならない間取りにしましょう。また、一般的にベランダや窓は南側に取りますが、立地的に難しい場合は、できるだけ日当たりのよい場所に配置します。

注文住宅の間取り決めチェックポイント~配置

ここでは、注文住宅の間取りを決めるときのチェックポイントについて、「配置」の視点から解説します。

窓の配置

窓の役割は、風通しと採光です。立地によっては、理想通りに配置できないケースもありますが、できるだけ風通しがよく、光が入るように設計しましょう。具体的に、どのように配置すればよいかを、次で解説します。

1部屋に2か所は必要

風の通りをよくするためには、直線状で向かいあう窓が、1部屋に2か所あるのが理想です。窓から入ってきた風は、別の窓から抜けることで循環します。2か所に窓をつけるのが難しい場合は、風通し用の小さな窓をつけるのもよい方法です。

方角ごとの特徴

窓をつける方角は、南や東が一般的で人気がありますが、西や北が悪いわけでもありません。どの方角がベストかは、一概には決められないため、東西南北の特徴を紹介します。

南向き

1日をとおして日当たりがよいため、南向きの窓は人気ですが、夏は日が当たりすぎて部屋が暑くなります。

東向き

午前中の日当たりは抜群で、日差しとともに気持ちのよい朝が迎えられます。しかし、午後は日が当たらないため、暗くなります。

西向き

西日がまぶしい、部屋が暑くなるなど、よくないイメージを持たれがちですが、夕方に暖かくなるため、特に冬は西日の有効活用ができます。

北向き

日当たりが悪く、人気のない方角ですが、北向きの窓からは、空がきれいにみえます。また、夏は暑くなりすぎず、家具の日焼けも気になりません。

コンセントの配置

コンセントは、すべての部屋に設置します。1部屋に複数のコンセントをつける場合は、対角線上に配置すると使いやすく、おすすめです。家電を置く場所や生活動線を考えて、設計図に加えていきます。特にキッチンは、使用する家電が多いため、不足しないように気をつけましょう。

水まわりの配置

水回りの配置について、チェックすべきポイントを紹介します。

分散させない

お風呂、トイレ、キッチン、洗面所などの水回りは、できるだけ近い位置に配置しましょう。分散していると配管が複雑になり、工事費用が高くなります。定期メンテナンスや修理の際も、配管はシンプルにまとまっていたほうが、手間がかかりません。

排水音を考慮する

寝室の近くにトイレがあると、ほかの家族がトイレを使用したときに、配水音で目が覚めてしまうかもしれません。シャワーの音、洗濯機の音なども同じで、時間帯によっては、うるさいと感じてしまいます。くつろぐ場所と水回りは、離しておくのが無難です。

注文住宅の間取り決めチェックポイント~動線

ここでは「動線」を意識した間取り決めのチェックポイントについて解説します。

家事動線

家事導線とは、炊事、洗濯、掃除などの家事を、スムーズに行うためのルートです。無駄な動きが生じない配置を考えましょう。たとえば、キッチンなら、「冷蔵庫・コンロ・シンク」を三角形に配置することで、料理がしやすくなります。また、「洗濯機・物干し・衣類収納」を近くに配置しておくと、洗濯に関する一連の流れがスムーズになります。

衛生動線

衛生動線は、トイレ、洗面所、浴室へのルートです。トイレにいくために、リビングを通らなければいけない動線では、リビングでくつろいでいても、人の出入りが頻繁で落ち着きません。また、音やにおいも気になります。また、浴室は、子どもが成長したときのことを考えて、プライバシーが守れるように、洗面所とはわけておくことをおすすめします。

通勤動線

朝は出勤や登校の準備のために、トイレや洗面所まわりが混雑しがちです。これをできるだけ解消するために考えるのが、通勤動線です。キッチンから洗面所への通路を広く取って、すれ違えるようにしたり、洗面台や鏡の横幅を広くして、複数人で同時に使えるようにしたり、忙しい朝の準備がストレスなく行える工夫をしましょう。

来客動線

来客動線とは、来客が玄関からリビングまでに通るルートです。家族のプライベートを守るためにも、このルートには洗面所や浴室、クローゼットなどを配置しないようにします。「お風呂から出たら、リビングに向かう来客と鉢あわせしてしまう」といったことが起きないようにするためです。家族の生活動線と来客動線は、できるだけ交わらないようにしましょう。

注文住宅の間取り決めチェックポイント~収納

ここでは、「収納」を便利に使うための間取り決めについて、チェックポイントを紹介します。

生活動線にあわせて収納をつくる

収納は生活動線にあわせて、使う場所、通る場所につくっておくと便利です、たとえば、玄関には靴箱だけではなく、上着を掛けられる収納スペースをつくっておきます。帰宅して玄関で上着を脱げば、花粉や汚れを家のなかに持ち込みません。

使用頻度で収納できるようにする

よく使うものは、すぐに取り出せて、すぐにしまえる場所に収納すると使いやすく、片付けも簡単です。リビングで使うものはリビング収納に、というように使う場所の近くに、収納するのがポイントです。逆に、使用頻度の少ないスーツケースやシーズンものは、納戸や屋根裏などに収納します。

注文住宅の間取りで人気の収納

ここでは、注文住宅の間取りで、実際に人気のある収納を紹介します。

ウォークインクローゼット

クローゼットのなかでも、人が入れる広さがあるものを、ウォークインクローゼットと呼びます。洋服だけではなく、バッグや小物など、身だしなみに関するものをまとめて収納できるため、出かける準備がスムーズにできます。じゅうぶんな広さがあれば、衣替えも必要ありません。

シューズインクローゼット

玄関と直結しているシューズインクローゼットは、靴だけではなく、傘やベビーカー、釣り道具などの収納に便利です。また、家の外や玄関に出しっぱなしになりがちな子どもの外遊びグッズも、すっきり片付けることができます。

パントリー

パントリーは主に調味料、乾物、お米などの食品類や、保存袋、ラップなどのキッチン用品を、収納するためのスペースです。開放感のあるキッチンが人気ですが、リビング側からの見え方も考慮しましょう。パントリーを作ることで、生活感のない、すっきりとした使いやすいキッチンになります。

階段下収納

階段下のデッドスペースを活用した収納です。階段の横幅分の奥行きが取れるため、かなり大容量の収納がつくれます。奥には使用頻度の少ないものやシーズン家電を、手前には頻繁に使うものを、収納するとよいでしょう。また、見せる収納として棚にすることもできます。

注文住宅で人気の間取りの注意点

注文住宅では、自分たちの理想の間取りが実現できますが、おしゃれさや見た目だけで決めてはいけません。きちんとデメリットも理解したうえで、検討しましょう。ここでは、人気がある間取りの注意点を紹介します。

オープンキッチン

開放感があり、家族とのコミュニケーションが取りやすいオープンキッチンは、近年とても人気がある間取りです。しかし、料理中の煙や、においがリビング・ダイニングにこもりやすいため、換気扇を回すのはもちろん、空気の流れができるような、窓の配置を考えましょう。

また、目隠しになるものが少なく、生活感が出やすいため、キッチン収納を増やす、パントリーを設置するなど、見える場所に、物を置きすぎない工夫も必要です。

吹き抜け

1階から最上階の天井まで、空間がつながる吹き抜けは、開放感があり部屋を広く見せる効果もあります。しかし、暖かい空気は上にたまるため、暖房効率が悪くなります。シーリングファンで空気を循環させるなどの工夫をしましょう。ただし、高い位置の窓は、天井の掃除、照明の交換なども含め、自分では手入れができない場所があることを、理解しておかなければなりません。

天窓

天窓は、壁の窓と比較すると、約3倍の光を取り込むといわれています。採光効果は抜群ですが、夏場は家の中がかなり暑くなり、室内にいても日焼けの心配があるほどです。また、雨の日は雨音が大きく響くため、どこに設置するかを、慎重に検討する必要があります。寝室に天窓を設置すると、雨音がうるさくて目が覚めてしまうかもしれません。

天窓は自分で掃除ができないため、定期的にメンテナンスを依頼することも、理解しておきましょう。

リビング階段

リビング内に階段があると、必然的にリビングを通ることになるため、親子のコミュニケーションが取りやすくなります。ただし、リビングの音やにおいが、階段から2階へ伝わりやすいというデメリットもあります。また、暖かい空気は上にいく性質があるため、冬場はリビングが寒くなる、暖房効率が悪くなるという点も、認識しておきましょう。

まとめ

注文住宅は、自分たち家族の希望にあわせて間取りを決められます。しかし、動線や利便性を考えた設計にしないと、見た目は満足できても、不便に感じる部分が出てくるかもしれません。細かいことまで考慮して、自分たちの理想どおりの注文住宅を建てましょう。

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