はじめての家づくりは知らないことだらけです。家づくりを成功させるには全体像を把握することが大事です。まずは注文住宅の全体のスケジュールを把握して無理のない家づくりを開始しましょう。
この記事は、
- 注文住宅を建てるの流れを把握したい人
- どれくらいの時間がかかるのか知りたい人
- 家づくりでまず何をしたらいいのかわからない人
にオススメの記事です。
この記事には、一般的な家づくりのスケジュールが書いてありますが、実際に家づくりを体験した人の流れが知りたい人は下記の体験談記事が参考になります。
家づくりの情報収集をしてイメージを作る
住宅情報誌やインターネット、ハウスメーカーや工務店の実際のモデルハウスを見学、知人や親戚にも話を聞いて情報を集めます。
一人でイメージを固めるのではなく家族一人一人の要望を全て書き出し、理想とする家のイメージに近づけていきます。
住宅情報誌、雑誌、住宅本で家づくりの知識を得る
- 住宅情報誌
- 住宅雑誌
- 住宅本
などの本が発売されております。
内装の配置を考えるときの間取り図や家の外装の写真を見たり家づくりの知識を得ることができます。
モデルハウスや住宅イベントで家を体感する
ハウスメーカーや工務店が定期的にモデルハウスの公開や住宅イベントを開催しています。実際に手で触れたり目で見たりすることができます。本や雑誌とは違い担当者がいるので疑問に思ったところはすぐに聞くことがでることがメリットです。
インターネットで家づくりの情報収集をする
ハウスメーカーや工務店の注文住宅の特徴やこだわり、実績、施工事例など公式ホームページで確認して情報収集します。モデルハウスや住宅イベントの情報はホームページにも掲載されています。
新築住宅の予算、資金計画をたてる
家を建てるということは資金が必要になります。総費用の約3割のお金がいるといわれている頭金や自己資金の用意や住宅ローンの毎月の返済額はいくらがいいのかを考えていきます。
このときに現状の家計を見直して現在いくら支払っていてどのくらい余裕があるのかを確認します。家本体の価格だけではなく、本体工事費や別途工事費、家具やインテリア費、引っ越し費など諸費用も必要なので注意。
自己資金の計画
まず現在の貯金や資産を全て把握します。銀行の普通預金や定期預金、満期の保険金や解約返戻金などすべてチェックします。ここで親からの援助があるのか確認しておくと計画が建てやすいです。
住宅ローンはいくら必要か
足りない資金をいくら借りるのか検討します。住宅ローンは返せる額ギリギリの額を借りるのではなくゆとりを持って借りたほうがよいです。
将来、子どもの成長で学費が増えたり仕事の状況が変わり収入が減ってしまったり、住宅ローンの金利が変わり返済額が多くなってしまう場合もあるのである程度ゆとりを持ちましょう。
お金の計画をうまく立てられない方はファイナンシャルプランナーというお金のプロに相談して将来の予算を考えてもらうという方法もあります。
理想の家を建てるための土地を探す
土地を所有していない場合は土地を探します。通勤通学、周囲の施設を考えて土地を選びます。平日や夜などにも土地を見に行き問題ないか確認しましょう。気に入った土地が見つかったときは地盤の調査をします。
土地の料金や価格などの相場を調べる方法は下記ページでまとめています。
家づくりのパートナーを選ぶ
家を建てるパートナー、ハウスメーカーや工務店、設計士や建築家を探します。気になる家づくりのパートナーを見つけたら、その建築会社が建てた家が自分のイメージや予算と合うか検討します。
家を建てたあとのアフターフォローもしっかりしているか確認する必要があります。
ハウスメーカーの特徴
土地探しや資金計画から法的手続きのサポートをしてくれます。
全国規模に展開している店が多いです。
ハウスメーカーの選び方ついては下記ページでまとめています。
ハウスメーカーの価格や坪単価については下記ページでまとめています。各ハウスメーカーの注文住宅の坪単価の差がわかりますので比較して選ぶことができます。
工務店の特徴
「地域密着ならではのアフターフォロー」「地域の特性に合わせた家づくり」を特徴として打ち出してるところが多いです。
設計士や建築家の特徴
デザイン性の高い家が好きな方や土地の狭い家や変形敷地の場合はおすすめです。
ハウスメーカーや工務店より費用が高い場合が多いがいつまでも飽きずにオシャレなデザイン住宅を建ててくれます。
設計監理契約、工事請負契約を結ぶ
支払いの条件や工事の着工時期、工事の範囲や業務の範囲など契約を結びます。
建築家や設計士に設計を依頼した場合は設計監理契約を結びます。ハウスメーカーや工務店で依頼した場合は工事請負契約を結びます。
地盤改良を実施する
建物建築をしていく上で地盤が弱かったり水はけが悪かったり土地に問題がある場合は地盤改良工事をします。
要望をもとにプランを考えていく
家族から集めた要望や土地を考慮した立地条件、予算などをもとにプランを考えます。間取り図の提案も受けますので内装のイメージをより膨らませることができます。
基本設計の打ち合わせ
納得いくまで打ち合わせを重ねます。
住まいの要望やイメージを固めるために配置図や平面図、立体図、断面図などが作成されます。要望の優先順位をつけておくことでお金をかけたいところと抑えたいところの予算配分をうまく調整することができます。
実施設計と見積もり
詳細の設計図や内装や設備の照明などほとんどがここで決定されます。工事の総額だけではなく費用の内訳、使用する材料やグレードも確認することができます。設計図をよく確認してドアの位置やコンセントの数など細かいところまで確認し出来上がり後のイメージを持ちましょう。
建築確認申請
これから建てる家が建築基準法などの法令を満たしているかどうかを確かめる「建築確認申請」という国で決められた審査を受けます。通常は工事を請け負うハウスメーカーや工務店が建主に代わって申請します。確認申請書を出す際に審査手数料が約1万円〜10万を支払います。
工事請負契約を交わす
設計士や建築家に依頼した場合は工事請負契約書を交わします。ここで家を建てる施行会社を最終決定し工事請負契約をします。
工事請負契約書は住宅ローンでも必要になります。
住宅ローンの申請
住宅ローンの手続きをします。なぜこのタイミングかというと住宅ローンは審査が厳しく詳細な設計プランが決定してからでないと申し込めないからです。
そして、実際に住宅ローンの融資を受けられるのは建物が完成した後です。そのため工事途中の支払いに備えてあらかじめ現金を用意したり、つなぎ融資を検討する必要があります。ただし、施工会社が金融機関から直接融資金を受け取る代理受理が可能な場合は必要ないので、事前に確認しておきましょう。
住宅ローン申請には所得を証明する書類、住民票、健康保険費保険証またはコピー、工事請負契約書、土地・建物登記簿謄本、建物平面図、地積測量図・公図、実測図などの書類が必要です。
近隣への工事前の挨拶
工事が始まると騒音や工事車両の出入りがあります。工事が始まる前に近隣へのあいさつ回りをすませておきましょう。
地鎮祭、着工
神主さんに依頼してその土地の神様に工事の安全祈願をします。それが地鎮祭(じちんさい)です。地域によって風習が異なりますので事前に建築会社に確認しておきましょう。
地鎮祭をする最適な日時については下記ページでまとめています。
基礎工事の開始
まず家を支える基礎の工事が始まります。工事が始まったら定期的に現場を訪問し工事に立ち会いましょう。施工内容で気になるところは現場監督に確認します。下見で現場を見に行くとき差し入れを持っていく場合は、何回に1回は差し入れを持っていくなどの自分のだけのルールを建てておいたほうがよいです。毎回、差し入れを持っていくと費用が重なり大変です。
基礎工事の注意点
基礎工事で土を掘りますが、その土を処分するのに費用がかかることがあまり知られていません。この費用が予算内に入っているか確認しておいたほうがよいです。ハウスメーカーによっては別途費用が発生することもあります。
躯体工事の開始
木造住宅における柱や梁の組み上げ、ツーバイフォー工法やRC造においてはコンクリートの打設をして柱、壁、梁、床など主要構造部をつくります。
躯体工事で家の形ができてきます。
上棟式(むねあげ)をする
上棟式をしない家もふえてきましたが上棟式とは棟上げ(むねあげ)のことです。工事の安全を職人さんたちと祈願します。
上棟式をする最適な日時については下記ページでまとめています。
屋根、外壁、床工事
屋根や外壁、断熱材を取り付ける工事、床の下地を貼る作業が入ります。
配管、配線、設備工事
水回りの配管や配置や電気配線をしていきます。
コンセントやスイッチの数など設計図を確認しながら確認しましょう。
内装家具、建具工事
内壁、天井の塗装、グロス張りが進みます。現場を訪れたら内装や天井の色を確認しましょう。キッチンやトイレなどの設備も配置されていきます。
外構工事
外構工事とは、建物本体以外の外回り部分を工事することです。外構工事で門や庭、駐車場などが完成していきます。
電化製品の設置
建物内にテレビやエアコンなどの電化製品を設置していきます。
新居にあわせて買い揃えていたい家電や日用品リスト
新しいマイホーム。せっかくなら新しいモノを買い揃えたいですよね。新築にあわせてよく買い換える家電製品や日用品をまとめました。
- テレビ
- テレビボード
- 時計
- エアコン
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- 掃除機
- 電話機
- カーペット
- ソファー
- クッション
- 電子レンジ
- オーブントースター
- 炊飯器
- 食器、コップ
- ドライヤー
- ハンガー
- バスタオル、タオル
完了検査
完成した建物が設計図通り作られていて、確認申請どおりに施工されているか検査機関が検査します。問題がなければ検査済証が交付されます。
この検査済証は将来リフォームをするときに必要になりますので大事に保管しましょう。
竣工検査
建築会社との最終チェックです。設計図どおりに作成されたか念入りに確認します。
もし不具合が見つかった場合は補修改善工事が入ります。
引き渡し
建物引き渡し確認書に署名捺印をして鍵と保証書や設備の取扱書などを受け取ります。
ここで電気やガス、水道、電話などのライフラインの手続きも開始しましょう。
登記手続きと住宅ローン正式契約
建物の登記手続きするために司法書士や土地家屋調査士に手続きの依頼をします。
ここで市区町村への住居表示も申請します。
登記がをした後に住宅ローンを正式契約をします。
住宅ローンには抵当権設定登記が必要になるので登記手続きを先に終わらせましょう。
引っ越しと近隣への挨拶
新しい家に引っ越します。
引越しに伴い、住民票の移転や郵便局へ郵便転送サービスの手続きをしましょう。
引っ越しの日には工事が終わったあいさつと今後のご近所付き合いをかねたあいさつをしましょう。
新居での暮らし
新居での生活が始まります。
長かった家づくりもようやく終わり自分の家を味わうことができます。いつまでも自慢の我が家を保つためにメンテナンスを怠らないようにしましょう。